ホテルにはメソポタミア時代の遺跡をかたどったレリーフがあった。ISは偶像崇拝につながるシンボルを禁止し、ホテル再オープン前に、レリーフを削り、セメントで埋め固めた。(2015年・IS映像)

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ホテル内部には高級レストランも。
宿泊できるのは富裕層やIS幹部だったといわれる。(2015年・IS映像)
アル・ワーリティーン(継承者)・ホテルとして再オープンされた際にISが公開した写真。ISの黒い旗が掲げられている。モスルには多数のホテルがあったが、IS制圧時に事業をあきらめ町を脱出した経営者、従業員も少なくない。(2015年・IS映像)
SNS上には、ホテル来訪者が投降したと見られる写真がアップされている。家族連れもいて、女性は黒いヒジャブをかぶっている。IS はオープンにあわせたイベントで多数を招待したようで、この写真が宿泊客か来訪者かは不明。(SNS写真)
昨年10月中旬に始まったイラク軍のモスル奪還戦。イラク軍はこれまでにチグリス川東部に展開し、1月20日にはニナワ・インターナショナル・ホテルの地区に到達したと伝えられた。(アル・フーラ映像)
奪還したホテルの前でイラク国旗を広げる兵士の姿が1月20日、SNS上に投稿されていた。イラク国旗を掲げる一方、ISの旗を逆さまに。フセイン政権時代に建てられ、米軍の接収を経て、のちにISの支配下に置かれ、そして今、イラク軍が奪還するという変遷をたどったニナワ・ホテル。混乱のイラクを象徴する建物でもある。(SNS写真)

 

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