韓国大統領選投票日まで残り40日となったが、韓国社会は嵐の前の静けさといったところだ。朴槿恵前大統領の逮捕、セウォル号引き揚げなど前政権の「清算」が重なる中、第二野党の「国民の党」が着々と勢力を伸ばしている。(「韓国大統領選2017」徐台教)
◆得票率72.4%で安候補が盤石に 2位は孫鶴圭氏
30日午後、国民の党は大邱(テグ)市内で四度目となる予備選投票を行った。この日行われたのは大邱市、慶尚北道、江原道地域であった。
結果は安哲秀(アン・チョルス、55)前党代表が72.4%の支持を集め1位、孫鶴圭(ソン・ハッキュ、69)元民主党代表が19.59%で2位、朴柱宣(パク・チュソン、67)現国会副議長が8.00%で3位となった。
国民の党の予備選は、全国を七つの地域に分けて行われる直接投票を80%、4月3日~4日にかけて行われる世論調査を20%の割合で合算した結果で争われる。
直接投票は別途に選挙人団(投票者)を組織せず、身分証一つで誰でも投票できる「完全自由参加」方式を執っているのが特徴だ。
これまで三度行われた予備選投票でも安哲秀候補が勝利している。折り返し地点を経て四連勝、得票率は66%を越えており、完全に勝負が付いた格好だ。候補者は4月6日に決まる。
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