◆軍事基地は不経済
集会では、沖縄国際大の前泊博盛教授が講演した。前泊さんはオスプレイ1機の値段を問いかける。
「1機88億円だが、日本は17機で3700億円支払うことになっている。予備エンジン40基も合わせて買うことになっているのは、高速回転で摩耗が激しいためで、通常のヘリより寿命が短い」
佐賀空港への自衛隊配備について、「自衛隊は米海兵隊の『露払い役』になる。自衛隊が来れば米軍も来る」と指摘する前泊さん。「軍事基地は不経済だ」と訴える。
「基地返還前後の経済効果について見ると、那覇新都心地区では返還前52億円だったが、返還後には1634億円と32倍になった。基地が返還された場所は、軒並み雇用者数が増え、経済効果を上げている。米軍基地は完全に沖縄経済の足かせになっている。これは岩国を始め基地がある他の地域でも同じだ。『米軍基地は日本を守っている』という口車に乗らないように。軍事力に依存しない『外交大国』になるべきだ」
現在、事故機を含む米海兵隊の24機が沖縄の普天間基地に配備されている。米軍横田基地には21年までに10機が常駐する計画があり、陸自が導入する17機を合わせると、計51機が日本の上空を飛び回ることになる。
(終わり)
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