(参考写真)銃の整備をする訓練中の朝鮮人民軍兵士。咸鏡北道茂山(ムサン)郡。2004年8月中国側から石丸次郎撮影(アジアプレス)

北朝鮮各地で4月中旬より、空襲から軍陣地を守るための防護壁強化作業が行われていることが分かった。軍部隊関係者がアジアプレスに証言した。(カン・ジウォン)

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アジアプレスの北朝鮮内部の取材協力者が、5月に入って咸鏡北道清津(チョンジン)市に駐屯するある軍部隊の関係者に会った。軍関係者は次のような内部事情を伝えた。

「4月中旬に、巡航ミサイル攻撃などの空襲からトンネル陣地を防衛する問題について人民武力省から指示があり、各軍部隊でトンネル陣地の新しい防護壁の構築と保守作業を行っている。すでに作業が終わった部隊もあるが、現在、盛んに作業中だ」。

この軍関係者によると、最近、戦時の軍事物資の在庫状況を点検する過程で、防護壁の問題が提起されたというが、「巡航ミサイルによる攻撃」に言及している点から、4月6日に米トランプ政権がシリアの空軍施設を巡行ミサイル・トマホークで攻撃したことに脅威を感じた金正恩政権が、防護壁強化を指示した可能性が考えられる。
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