◆市民は、米軍など有志連合軍の空爆をどう見ているのでしょうか?
アルラッカウィ氏:ラッカの人々の間では、受け止め方が分かれています。半数は(空爆を)歓迎していると思います。私たちはイスラム国にはさんざん苦しめられてきましたから。「爆撃してやっつけるしか方法はない」と思う人は少なからずいます。あ との半数は、「もうこれ以上の殺りくはやめてほしい」と思っています。私たちは、シリア政府軍からの爆撃にもさらされてきたのに、それに加えて、他からも 爆撃が加えられる。これ以上、もうたくさんなのです。このように、人々の受け止め方は様々です。
◆ラッカ市民のために、私たちは何ができるのでしょうか?
アルラッカウィ氏:イスラム国の戦闘員たちを町から追い出してほしいというのが最大の願いです。彼らは住民のことなんて考えていないし、助けることなどしません。そして、私たちは支配地域に住んでいるからといって、彼らを支持しているわけではな いし、彼らのやることを受け入れられるわけがない。そんな思いを持ちながらも、恐怖で何もできないでいるということを知ってほしい。そして住民に、食糧、 医薬品、医師を送るなどの支援をお願いできればと思います。私たちが人として普通に暮らせる日が来るように、関心を寄せていただければと心から願います。 (了)
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