◆両候補とも条例「検討」を約束
アスベスト対策を独自に強化する条例の制定について、現職・竹山氏は「今年5月に設置した『堺市アスベスト対策推進本部』において、アスベスト対策に係る市独自制度の検討を進めています。その中で、アスベスト飛散防止に向けた効果的な制度に関する検討を進め、市独自制度の実施について、条例の制定も含め精査していきます」と前向きな姿勢をみせる。
新人・永藤氏も「大気汚染防止法の改正を受けて、大阪府生活環境の保全に関する条例がすでに制定されていますが、堺市において重大事件が発生していることに鑑み、新たな条例の必要性についても早急に検討してまいります」との考えだ。 両候補とも条例についてはニュアンスの違いはあれど検討する方針だ。 公開質問を実施した「家族の会」事務局の古川和子さんは「両候補のマニフェストにアスベストのことがなかったから、なんでって思って(公開質問した)。
両候補とも(アスベスト対策条例を)検討するとなっているのでほっとした。当選後どういう形で実際に検討してくれるのかこちらもきっちりみていきたい。こちらの意見、要望も伝えながら、住民や私たちの求める専門家を参加させる形で市民参加型の条例づくりをしていただきたい」と注文をつけた。 実際にどのような取り組みがされることになるのか今後に期待したい。【アジアプレス/井部正之】
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