9月11日の国連安保理制裁で原油と石油製品の北朝鮮輸出が制限されて以降、国内の燃料価格が高騰し、庶民がよく利用する「サービ車」と呼ばれる商業的交通手段に影響が出始めている。物価調査した協力者は
「バイクタクシーが、ガソリン価が上がって運行が減った。100キロ程度の距離は、以前は中国元70元くらいで乗れたのに、今では150元でも乗せてくれない」
と現地の実情を伝えた。
一方、中国と国境を接する北部地域の商人たちの間では、中国から商品が入って来なくなるという噂が広がって動揺が生じ、売り惜しみに走る商人もいて、当局は「デマだ」として噂の打ち消しに懸命だと、別の取材協力者が伝えてきた。各地の公設市場の運営と物価には、今のところ大きな変化がないということだ。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮内に送って連絡を取り合っている。
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