(参考写真)北朝鮮国民の過半は配給が途絶えた中、商行為で生計を立てている。写真は商品と思われるパンを持って市場に向かう女性。2013年6月両江道にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

アジアプレスでは北朝鮮国内で主要物価の調査を続けているが、2017年11月16日に平壌市と北部両江道の取材協力者が伝えてきたところによると、4月以降値上がりが続いていたガソリン、軽油の価格が下落、とくに10月以降急騰していた軽油は、最高値をつけた11月上旬に比べて40%以上急落した。

燃料価格下落の理由について両江道の協力者は、燃料商人から直接聞いた情報だとして「ロシアから油が大量に入って来たそうだ。油はロシアに近い羅津港ではなく西海岸の港に入っているそうだ」と述べた。
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平壌でもガソリンと軽油価格は下がっており、平壌の取材協力者は、「中国から油が密輸で入ってきているという噂が広がっている」と話したが、真偽は不明だ。

主食の価格は、コメは横ばいでトウモロコシは下がった。秋の収穫後、食糧が継続して市場に流入しているためだと思われる。(石丸次郎)

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

下半期の市場の物価の変遷グラフ。
11月16日の主要物価の一覧。

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