(参考写真)「空腹の上、先輩兵士に殴打され軍服まで脱がされた」といって民家に逃げ込んで来た兵士。上着を着せてもらった。2013年7月北部地方で撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

12月21日、北朝鮮の兵士がまた軍事境界線を越えて韓国に逃亡した。11月に板門店の共同警備区域(JSA)から兵士が逃げて一カ月余りしか経っていない。韓国政府の発表をまとめると、金正恩政権が発足してからの6年間で、軍事境界線を越えて北朝鮮兵士が亡命して来たのは計9件になる。概要は以下の通りだ。(石丸次郎)

◆2012年 3件
・8月17日 
※西部戦線

・10月2日  
※東部戦線からの亡命兵士は北朝鮮向けの拡声器放送を聞いて韓国の発展ぶりに憧れを抱いたと動機を述べたという。また地雷原と幾重の鉄条網を乗り越えて南側に入り、自ら韓国側の警備隊の建物をノックして亡命を求めたことから、韓国軍の警備のたるみを揶揄して「ノック亡命」と呼ばれた。 
関連写真:ガリガリの兵士、市場うろつく女性兵士など困窮する軍人の姿25枚

・10月6日
※開城工団近くの部隊から、17歳の新兵が上官二人を射殺して亡命。

◆2015年 1件
・6月15日 

◆2016年 1件
・9月29日  
 
◆2017年 4件
・6月13日 
※175センチ52キロだったとされる。

・6月23日  

・11月13日 
※JSAから銃撃受けながら逃亡。

・12月21日  
中西部戦線

鴨緑江辺で沐浴、洗濯する若い兵士たち。あばらが浮いている者も。2017年7月平安北道朔州郡を中国側から撮影石丸次郎

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