12月6日、トランプ米大統領は「エルサレムをイスラエルの首都として正式に認める」と発表した。エルサレムにはユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地があり、イスラム教徒が多くを占めるアラブ諸国や、地元のパレスチナ人らから強い反発が出ている。フォトジャーナリストの古居みずえ(アジアプレス)はイエス・キリストが生まれたとされるベツレヘムやエルサレムを取材した。写真連載。4回目

クリスマスイブの日、ベツレヘムに数年ぶりに行った。広場にはクリスマスツリーが飾られ、赤いサンタの帽子をかぶった子どもたちの姿もあった。しかしレストランで働く男性は、「今年のクリスマスは幸せではない。なぜならエルサレムの問題があるからだ。いつもならパーティをしたり、フェスティバルもあるが、今年はお祈りするだけで何もしない」と言った。写真はパレスチナの旗。(2017年12月24日ベツレヘムで撮影・古居みずえ)
パレスチナ人が「エルサレム認定」の抗議行動している一方で、イスラエル人平和活動家たちが、エルサレムで静かなデモをしていた。2008年から、パレスチナに連帯し、占領・入植反対運動が行われるようになった東エルサレム のシェイク・ジャラでは、毎週金曜、イスラエル人が、英語・アラビア語・ ヘブライ語で「占領・入植反対」「ここはパレスチナだ、ユダヤは土地・家屋の略奪を 止めろ」と書かれたプラカードを持って立っている。(2017年12月22日撮影・古居みずえ)

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