◆ 「仕事がない、電気がない、水もない」将来に絶望し、自殺する若者も。
ガザに着くなり人々から聞いた言葉は「welcome to paradise」だった。皮肉である。それほどひどい状態なのだ。ガザの失業率は42パーセント。難民キャンプに住む、どの人々からも発せられる言葉は「仕事がない、電気がない、水もない」。古居みずえ(アジアプレス)の写真報告6回目。
ビーチ難民キャンプに暮らす、女性ウンム・モハンマドさんは「ほとんどの若者は失業している。通りでただ座っているか、携帯でゲームをしているかだ」「何人かは自殺しているか、自爆している」「仕事はというとプラスティック・ボトル集めて売って1シェケル(32円)を稼いている」と話す。
私がキャンプにいる間に21歳の若者が自殺を図ったが、幸い命は助かった。ウンム・モハンマドさんが言ったことが現実に起きていた。