爆撃で建物の下敷きになった子ども。(1月21日シリア・アフリン近郊にて撮影・地元メディア提供)
 
◆住民避難の養鶏場に爆撃

1月20日に始まったトルコ軍機によるシリア北西部アレッポ県アフリンへの空爆は21日も続き、これまでに10人以上が死亡した。住民が避難していた養鶏場が爆撃され、瓦礫の中にまだ閉じ込められている人がいるとの情報もある。

クルド・人民防衛隊(YPG)は徹底抗戦の構えを見せており、トルコ軍側の戦車に向けた対戦車誘導ミサイル攻撃の動画も公開した。イスラム国(IS)掃討作戦でYPGに連携した米軍はアフリンには展開しておらず、ロシア軍部隊がわずかに駐留するのみで、戦闘には関与していない。

地上ではトルコ軍の支援を受けた自由シリア軍系組織もいくつかの村を攻撃している模様だ。アフリン郊外の4つの村落に侵攻がはかられたが、YPG側が阻止したという。YPG司令部の戦闘員が電話で伝えた。戦闘はさらに激化する様相を呈している。(玉本英子・アジアプレス)

図:シリア北西部の勢力状況(2018年1月20日)作成:アジアプレス ※シリア各派の情報に基づく
空爆で建物が破壊され、住民が瓦礫の下敷きになった。救出にあたるのはクルド赤新月社の隊員。(1月21日アフリン近郊にて撮影・地元メディア提供)

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