◆シーア派アラブ村、仕事なく若者の多くは民兵に
激しい戦闘が続くシリア北西部アフリン。トルコ軍の支援を受けた自由シリア軍などの武装諸派はトルコ国境のアフリンの村を次々と制圧。クルド・人民防衛隊(YPG)が苦戦を強いられるなか、アサド政権派民兵がアフリン入りした。民兵の多くはアレッポ北部のシーア派アラブ人のヌブル村とザハラ村の出身。ネット回線を通して、民兵の村の住民に話を聞いた。(玉本英子・アジアプレス)
ヌブル村男性(20代):ここヌブル村の人口はおよそ2万5000人、ほとんどがシーア派アラブ人です。村からアレッポ市につながる道路は開いており、食料や物資も入ります。村では学校も通常通りおこなわれています。
村には工場などはなく、仕事といえば農業ぐらいです。そのため若い男性の半数が民兵組織に入っています。正規のシリア政府軍とは違いますが、民兵になると階級によって、5万ポンド~15万ポンド(約1万円~約3万円)の月給がもらえるからです。村を守ることに加え、家族を養うためというのも民兵に入る理由です。
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