そして話題は煙突内のアスベストの「取り残し」問題に移る。
2017年4月11日に分析機関が取り残しを指摘し、翌12日に再作業した。ところが、同15日に再び分析機関が確認したところ、除去しきれていない状況を確認した。市はこの報告が報告書を受け取るまでなかったと主張するが、分析機関は当日に市職員に伝えたと説明している。
長谷川市議はこのことに触れ、「4月15日に分析機関が指摘している除去残しはいまなくなっているとの認識か」と聞いた。
「元請け、施工業者も目視で確認したうえで再度除却作業し、封印するための薬品を塗布。分析機関が同席して確認したわけではないが安全」と窪園局長は強調した。
だが、長谷川市議が「分析機関は4月15日に除去残しを確認した時点で堺市の職員にいった。確認したんですか。いま煙突内はアスベストはまったくない状態ですか」とたたみ掛ける。
窪園局長は「少しでも安全性に疑念があるのであれば、市が主体性を持ってもう一度調査をちゃんとやるべきだった。改めて調査してまいりたい」と、アスベストの取り残しの有無については答えないままだったが、再調査を約束した。(続きを読む>>>)
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