4月15日は金日成生誕日。北朝鮮では民族最大の祝日で「太陽節」と呼ばれる。例年、「太陽節」に住民に贈られて来た「特別供給(配給)」が、これまでで最低水準であることが分かった。国内各地の取材協力者が伝えてきた。(カン・ジウォン/石丸次郎)
平壌では4月15日に合わせて、中国の芸術団も参加した春の芸術祝典など、様々な催し物が例年通りに行われた。しかし、過去の経済難の時期にも実施していた一般住民対象の「特別配給」が行われなかった模様だ。
北部の咸鏡北道会寧(フェリヨン)市の取材協力者は「今年の『太陽節』の住民対象の特別配給は何もなかった。2月16日(金正日生誕日)には、食用油が一本配られたのだが」と述べる。
次のページ:以前は、住民組織である人民班を通じて…