以前は、住民組織である人民班を通じて世帯ごとにコメや酒や豚肉が配られたが、90年代後半から質も量も貧弱になり、「住民たちは期待しなくなった」とこの協力者は言う。ただ生徒には例年通り菓子が配られたという。
「特別配給」は住民対象だけではない。企業所や機関などが所属する人に配る『特別配給』も極めて貧弱だった。取材協力者が公的機関を訪ねて調べたところ、
「『群衆外貨稼ぎ事業所』は砂糖2キロだけ。『踏査管理所』はハタハタ2キロと化学調味料一袋がすべてだった。しかも『特別配給」が出たのは何がしかの稼ぎのある組織だけ。何も出ない所もある」と述べた。
※「群衆外貨稼ぎ事業所」は、地域ごとにある輸出できる品を集める組織。「踏査管理所」は白頭山などの革命戦績地を巡礼する人の案内や管理をする組織。
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