ユーフラテス川の恵みで栄えてきた歴史都市ラッカ。内戦前に取材した時、ここが殺りくと、がれきの町となるとは想像もできなかった。政治変革を求めるうねり、「アラブの春」は2011年、この町にも広がった。アサド政権と反体制各派の衝突が続く中、勢力を拡大させたIS(当時はイラク・シリアのイスラム国=ISIS)が町を掌握した。2015年2月には日本人人質2人が殺害される事件が起きる。

日本人人質事件ではISは日本政府に向けていくつものメッセージを出した。ISは一方的な要求を突きつけたうえで、人質2人を斬首して殺害した。(2015年・IS映像)
日本人人質事件では、ISはヨルダン人パイロットの身柄と引き換えに、ヨルダン当局にイラク人女性死刑囚の釈放も要求。結局、釈放はならずパイロットはISに殺害される。(2015年・IS映像)
ISはヨルダン人パイロットを焼殺。イブラヒム・アル・ラカウィ氏は「1月上旬、すでに焼殺の情報がある」と伝えてきた。ヨルダン政府に要求をする以前に殺害していた可能性も。(2015年・IS映像)

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