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◆支援金の徴収も強要
労働動員に加えて住民の不満が強いのが、公共事業への金銭支援の要求だ。
「最近頭が痛いのは、三池淵(サムジヨン)地区の建設支援金です。8月に入ってから二日に一度は金を出せと会議でお達しがある。これも強制ですよ」
と、この女性は言う。
三池淵地区は、鴨緑江上流の白頭山麓にあり、日本の植民地期の抗日武装闘争の根拠地とされてきた。金正恩時代になって、この「革命の聖地」の大々的な拡張リニューアル工事が続いている。外国人向けの観光地、中国資本を誘致するための経済特区として開発を進める計画だ。だが資金が足りず、国民から支援という名の資金徴収をしている。
労働動員とカンパ強要。それは政権による搾取と収奪に他ならず、女性たちから怨嗟の声が絶えない。(カン・ジウォン)
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