協力者によると、腸チフス流行の原因は、ろ過消毒が適切に行われてない水道や川の水を、家庭で沸かさずに利用しているためだという。また、露天の食堂には不衛生な水や食事を出す店が多く、食中毒や伝染病の原因になっている。
アジアプレスでは、昨年10月にも両江道での腸チフスの流行で死者が発生していたことを伝えている。また、会寧市では2015年9月に水道水から発がん性物質が検出されるなど、上水道の水質悪化が問題になっていることを報じている。
腸チフスというのは典型的な「後進国型」の伝染病だ。国民の健康と福祉のために清潔な飲料水を供給するのは国家の務めであるが、毎年のように各地でこの病気が発生しているのは、金正恩政権の怠慢と無関心の現れだと言えよう。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮内に搬入して連絡を取り合っている。
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