(参考写真)鉱物精錬工場の残土から砂金を採る青年。家族総出で作業する場合もあれば、器具を持つ親方に歩合制で雇われる場合もあるという。2008年10月黄海南道海州市にて撮影シム・ウィチョン(アジアプレス)

 

北部の恵山(ヘサン)市で女性が集団で暴行を受けて死亡する事件が発生したと、12月10日に北朝鮮国内の複数の取材協力者が伝えてきた。

複数の取材協力者の話を総合すると、事件が発生したのは12月5日。ある一家が運営する恵山市内の砂金採取場で働いていた45歳の女性が、運営者一家の男女5人から激しい殴打を受けて死亡したという。

死亡した女性は、17歳の息子も砂金採取場で働いていたが、納める砂金が少ないために盗んだと責められ、息子をかばった女性が5人に集団で殴打され死亡したという。

恵山市の保安署(警察署)の機動隊が派遣されて5人を保安署に連行して取り調べているが、5人のうち「嫁」一人だけが拘留され、残りの4人は、「嫁」に精神障害があって死なせたと主張しているという。

事件の経緯を知っている近隣の住民たちは、この一族が金で儲けて余裕があるため、「嫁」だけに罪を被せて事件を終わらせようとしていると疑っているという。

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