◆17歳の青年検挙きっかけに大捜査始まる
金正恩政権は、密かに流入する韓国のドラマや映画の視聴や流通を厳格に取り締まっているが、昨年韓国で大ヒットした映画を密かに見ていた若者が摘発され、公安当局を慌てさせている。
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事件は北部咸鏡北道(ハムギョンプクド)の茂山(ムサン)郡で3月初旬に発生した。茂山郡に住む取材協力者は、まず次のように伝えてきた。
「高等中学校(日本の高校に該当)を卒業したばかりの17歳の青年が、韓国映画の映像データを友人に貸したことがばれて検挙された。しかし、他の韓国映画やドラマの視聴事件と違って当局の捜査がすごく大がかりで、映画の入手経路、映画を見た人間の摘発が続いている」
いったい、どんな映画だったのだろうか? この協力者は、質問に次のように答えた。
「『タクシー運転手』という映画だ。私は見ていないんだが、1月頃から大変面白い映画だという評判が広がっていた。韓国でも有名な映画だそうですね?」
「タクシー運転手」は、2017年に韓国で封切られて1200万人を動員した大ヒット映画だ。
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