北朝鮮当局が、労働党の平壌の高級幹部を、三池淵 (サムジヨン)郡や白頭山などの「革命史跡地」の踏査に大挙動員していたことが分かった。8月9日に北部地域に住む取材協力者が伝えてきた。(カン・ジウォン)
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8月は各地の機関や企業、学校、軍部隊が白頭山麓の「革命史跡地」を巡る踏査に動員するシーズンだが、中央党の幹部で構成された大人数の踏査隊が突如現れ、地元の住民を驚かせた。現地で目撃した協力者は次のように説明する。
「『中央党本部踏査団』という名前の一群はすごい数だった。聞くと700人くらいだと。全員が揃いの「抗日帽」に民兵組織の「赤衛隊」の制服といういで立ちで、恵山駅から歩いて踏査に向かった。大学生や兵士、保安員(警察官)が集団で来ることはしょっちゅうだが、中央党の幹部が大挙して来るのは珍しく、住民たちが一行を見物していたほどだった」
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