◆29歳以下が反発、56%が文政権の「公正と正義」棄損
韓国放送公社(KBS)は、韓国リサーチに依頼して9月10、11日に実施した世論調査を12日に発表した。
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KBSの調査によれば、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、様々な疑惑が浮上していたチョ・ググ氏を法務部長官(法相)に任命したことについて、良かったと肯定的に評価したのは、38.9%、良くなかったと否定的に評価したのは51%だった。
チョ・グク氏の法相任命に対する評価は、年代によってはっきりと差が現れた。20代は、肯定的評価は30.4%、否定的評価は42.7%だったが、30~40代では肯定的評価が過半数を超えた。一方、50代以上では否定的評価が過半数を超えた。
地域別では、チョ・グク氏の法相任命の肯定的評価が否定的評価より高かったのは全羅道・光州だけだった。首都ソウルでは肯定的評が40.6%、否定的評価は50.5%という結果だった。
また、チョ・グク氏と家族をめぐる疑惑によって、文政権の「公正と正義」というアイデンティティが毀損されたと見る割合は56%に及んだ。
■文大統領統領の支持率は5.4%低下
文大統領の国政運営については、肯定的に評価したのは44.8%で、8月のKBSの調査に比べて5.4%下落。逆に否定的な評価は6.4%増えて53.3%だった。与党の共に民主党の支持率は前月に比べて4.8%低い33.7%だった。
■他社の世論調査では
一方、調査会社のリアルメーターが、ラジオ局のtbsとニュース専門放送局YTNの依頼で9~11日に行った世論調査では、文大統領の国政運営について肯定的に評価したのは47.2%で、9月第一週の調査に比べて0.9%上昇、否定的評価は50%という結果だった。(石丸次郎)