北朝鮮の韓国に対する態度ががらりと一変したのは、今年2月のベトナム・ハノイでの非核化を巡る朝米協議が物別れに終わってからだ。対話の場に出て来なくなっただけでなく、官営メディアでは文政権を悪し様に非難するようになった。
昨年来の南北対話の進展で、北朝鮮一般住民の間で韓国に対する関心が高まったことで、金正恩政権に、対南接触に対する警戒心が強まったことも影響していると見られる。
また、韓国は来年4月に総選挙を迎えるが、文在寅政権は支持率をジリジリと下げており、9月以降はほとんどのメディアの世論調査で政権発足来最低という結果が出ている。金正恩政権には、南北対話に応じること自体が立場を優位に保つカードとして使えるという思惑があると思われる。
韓国のサッカー代表チームが平壌で試合をするのは、1990年10月以来29年ぶりである。(カン・ジウォン)
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