(参考写真) 手帳をめくりながら携帯電話を使う男性。平壌市の中心部のモラン区域で。2011年6月に撮影ク・グァンホ

 

北朝鮮でも他人名義で購入された、いわゆる「飛ばし携帯」を使う者人が大勢いた。誰が会話の主なのかを把握できない事態に業を煮やした当局が、ついに取り締まりに本腰を入れ、実際の使用者を確認する集中調査を始めた。11月中旬、北朝鮮に住む取材協力者が伝えてきた。(カン・ジウォン/石丸次郎)
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協力者によると、携帯電話の実名制の徹底措置は10月から本格化した。まず始まったのは一人1台原則の徹底だ。北朝鮮では地方をカバーするカンソンネットと、平壌中心のコリョリンクの二つの電話網がある。商用などで使い分けるために端末を2~3台持ち歩く人がいたが、一人1台の原則が徹底されることになった。「追加の端末を使いたくても、手続きが面倒になった上、なかなか承認されなくなった」と協力者は言う。

今回の締め付けの核心は「飛ばし携帯」の根絶だ。北朝鮮が移動通信を本格導入したのは、2008年12月。以降、大変な勢いで加入者が増えた。現在のユーザー数は500万人を超えたとされる。

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