◆欠陥の原因は老朽化 航行数も激減

北朝鮮船舶に飛びぬけて欠陥が多いのは、運用中の船舶のほとんどが1980年代以前に建造された老朽船であるためだ。VOAがインタビューした北朝鮮経済専門家のウィリアム・ブラウン米ジョージタウン大学教授は、北朝鮮は1960~70年代には船舶を直接建造して他国と貿易をしていたが、今では古い船しか残っておらず、それは劣悪な経済状況を反映しているとしているとコメントした。

昨年の検査を受けた「ウンパ1」号は、建造年度が1973年で現役46年目。国連機関の国際海事機構(IMO)は、各国の船舶の平均使用期限を30年と推定している。

他方で、北朝鮮船舶の運航回数は年々減り続けている。海外の港で安全検査を受けた北朝鮮船舶は、2016年が275隻、2017年185隻、2018年79隻、2019年は61隻だった。海外の港に運航した北朝鮮船舶の全体数が減ったためだと推定できる。また、国際社会の対北朝鮮制裁以後、北朝鮮船舶の運航回数が激減しているのかはっきり現れている。(整理 カン・ジウォン)

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