同協会の調査は作業後のため、作業時の状況を確認できなかったからである。同協会が市に提出した報告書でもそうした飛散防止対策の実施は「不明」となっている。
当日の測定データも存在しないことから、現状は疑わしい状況がいくつもあるが、それ以上のことはわからないというのが実態である。
ところが市は同協会の報告を意図的に無視し、「飛散はない」と答弁しており、虚偽答弁の可能性がある。
じつは1月23日の説明会で市財産活用課は議会答弁が不適正作業後の業者の説明のみに依拠し、科学的根拠が存在しないことを認めているのだ。
にもかかわらず、不適正作業を隠し続けてきた業者の説明が正しいとの答弁をしており、悪質といわざるを得ない。
そもそも大阪府は窓などの養生や湿潤したうえでの作業だけでなく、建材を破損しないよう条例で定めている。そうしないとアスベストが飛散する可能性が高いからだ。
少なくとも市は説明会とは異なる内容を議会で答弁しており、住民に対して誠意のない対応をしているといわざるを得ない。なぜ科学的に根拠のない、虚偽といわれても仕方のない不誠実な答弁を議会でしたのか市は明らかにしていない。
第三者機関の報告が間違っているとでもいうのだろうか。あるいは住民に対してウソをいったということなのか。
市はこの間の不誠実な対応を反省したのではなかったのか。誠意のある回答を求めたい。
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