◆水道は一日に2時間しか出ない
北朝鮮は水力発電への依存度が約七割にもなる。川の水が凍る冬季は、毎年電力生産が落ちるが、3月後半から回復する。
今回、報告を寄せた二人が住む地域は、山がちでダムが多く、他の地方都市に比べて電力事情はかなりましな方だ。
「電気供給は5月から急に悪くなった。携帯電話の充電すらできない。周辺の工場でまともに稼働している所はないよ。水道が出るのも一日に二回だけだ。それも、梅雨で雨が多いせいでドロ混じだ。沸かして飲もうにも、焚きものを買う余裕がなく、そのまま飲んで下痢になる人が多い」
協力者のA氏は、暮らしの不便さをこう嘆いた。(カン・ジウォン)
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。
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