北朝鮮は全国的に主食のトウモロコシの収穫が終わった。北部地域の両江道(リャンガンド)、咸鏡北道(ハムギョンプクド)に住む取材協力者によれば、作況は平年よりかなり悪いという。春の種蒔きの時期に肥料やビニールなどの営農資材が不足したためだ。
9月から、各地の協同農場は脱穀や乾燥などの作業で大忙し。そして緊張が走っている。穀物盗が横行し畑や倉庫を24時間警備しなければならないのだ。農場員の他、赤衛隊という民兵部隊も銃を携行して監視に当たり、さらに安全局(警察)からも畑の警備要員が派遣されているという。
「一番の警戒対象は腹を空かせた兵士たちだ。食事があまりに貧弱な上、コロナのせいで民間人との接触が厳しく禁じられているので、農場施設や畑にやって来て盗んでいく。まるで強盗だ。当局でも大きな問題になっている」
咸鏡北道に住む協力者このように伝える。
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