◆6日に子どものアスベスト曝露考える講演会
仕組みだけみても、堺市が今回の問題やその検証をいかに軽視しているかがはっきり表れているといえよう。
1月31日の第2回会合ではごく最近のアスベスト曝露の可能性だけしか検討しないかのような消極的な発言が市や座長から繰り返された。
会合後、堺市民で被害者の支援をしている「アスベスト患者と家族の会連絡会」の古川和子さんは「とにかく後ろ向き。健康リスクを(実際より)削ろう削ろうとしているようにしかみえない」と憤慨していた。
ほかの傍聴者からも「やる気が感じられない」との声も上がっていた。
政令市の堺市が中核市の加古川市よりもはるかに劣る取り組みしかできていないのは情けないというほかない。市議会で「危機意識の不足」や「認識の甘さ」が繰り返し指摘され、自認している堺市ではむしろ当然なのかもしれない。
永藤英機市長も含め、行政対応の検証から逃げ続けている堺市で本当にまともな検証がされるのだろうか。
なお、こうした状況に危機感を持つ前出・古川さんらは3月6日午後1時半から「みんなで考えるアスベスト疾患子どもに迫る危険」と題する講演会を堺市の市総合福祉会館(堺市堺区南瓦町2番1号)5階大研修室で開催する(入場開始は午後1時)。参加は無料だが、新型コロナ対策のため事前申し込みが必要。オンライン参加も可能。申し込みはQRコード(記事冒頭付近のリンク)からが容易。電話・メールによる申し込みも可能(電話:050-3592-3903、メール:amiantonet@gmail.com)。
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