◆農村に都市住民が物乞いに来ています…
――都市住民の暮らしが厳しいと言います。
A (近隣の農村の) ●●里に親戚が住んでいますが、「大人から子供まで、都市の人間が1日に4~5回は食糧を借りに来たり、物乞いしに来る」と言っていました。市内にいてはまったく暮らせないので、農村に出向くのです。
――地方都市で死亡者が増えているというが、茂山はどうですか?
A 5月になって死人が大勢出ています。うちの町内では4月にも4人が亡くなったし、今にも死にそうな人が2人います。結核、肝炎、喘息などの持病がある人たちですが、皆1日1食を食べられるかどうかという家です。自分で食糧を調達できず、国家がくれるのを待っているだけの人たちです。
――飢え死にということですか?
A 死んでも飢え死にしたとは言わせないのです。皆、病気で死んだことにします。なぜ餓死したのに病気で死んだと隠す必要があるのかと、不満を言う人がいます。
――当局は困窮している人に対し何か支援していますか?
A 生活が困難な対象(人)については、党組織が対策を立てろと指示していますが、手に食糧があってこそ対策できるでしょう。私の周辺では、単位責任者が、暮らしがましだという家に行って、中国から支援食糧が入って来たら返すと言って、お金や食糧を借りて(困難な世帯に)渡しています。
※単位責任者とは、職場や人民班などの末端の組織責任者のこと。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。
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