◆人目避け夜中にこそこそ配給米を持ち帰る警官

北朝鮮の地方都市の国営工場や企業では、わずかながら出ていた食糧配給が4月以降滞る所が続出。2020年1月にコロナパンデミックが始まって以降、当局による強力な統制で、多くの都市住民は商売や賃仕事で得ていた収入が激減、飢饉の様相を呈していた。

「一般住民がまともに配給を受けられないのに、統制機関にだけは配給を出しているので、安全員や保衛員たちは、受け取った食糧を夜に自転車に積んで持ち帰っている」

協力者はこのように言う。民心を気にして人目を避けるために夜に運んでいるわけだ。平壌などの他都市の安全員の配給状況については、アジアプレスでは確認できていない。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。
※2023年8月4日11:30に一部情報を追加して修正しました。

 

 

 

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