◆「我われは敵対国に対しあまりにも緩みすぎていた」と宣伝
――当局はどのように説明していますか?
最近(1月末)の会議では、情勢講演と全世界覇権のための帝国主義者たちの策動についての講演をよくやります。何度も強調するのは、『我われはは敵対国に対しあまりにも緩みすぎて、安易に考えていた」「我われは敵のペースに乗らず、主導的に自主権を守るために努力しなければならない」ということです。1月20日にあった女性同盟の土曜学習には、恵山市の党宣伝部長が来て話しました。
――先代の首領である金日成、金正日が訴えてきた民族統一原則まで急いで破棄する理由は何でしょうか?
「対朝鮮制裁によって、我われは政策をまともに実行するのも難しい状況なので北南協力も難しい、それらは米国を相手に勝ってこそ可能だ。それまでは韓国は牽制しなければならない相手だ」と、幹部は話しました。
それから、「これまで我われは努力して、常に雅量を発揮して(韓国を)理解してやったのに、敵対国らはそれをチャンスとして、外部からは脅威を、内部では瓦解工作を絶えず進めてきた」と講演し、教養事業をしています。一言で言えば、「我われは敵に騙された。もう騙されてはならない」、このような内容を強調しているのです。
退廃的な韓国文化と弱肉強食の資本主義の世の中についても、しょっちゅう講演しています。1月20日の土曜学習では、資本主義に対する幻想は自分と家族を害する危険な考えだと、脱北した後にまた戻ってきた人々の体験を学習し、討論と個別的な(一人一人の)決意文を朗読させました。( 続く 2 >> )
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。
<北朝鮮内部>韓国は敵だ…金正恩の「断韓」宣言後の国内動向とは(2) 何のための敵対政策? 北住民たちに考えを聞いてみた