◆ロシア軍との戦闘も想定、防衛隊の訓練現場
ウクライナ各地で続く戦闘。ロシア軍の侵攻後、市民防衛隊が編成され、そのなかには女性も加わっている。防衛隊の女性たちや、元ウクライナ軍狙撃兵として戦った女性を昨夏、オデーサで取材した。(玉本英子・アジアプレス)
昨夏、ウクライナ南部オデーサ市内の工場地帯。戦闘服姿で訓練を受ける市民防衛隊の姿があった。 「それじゃダメだ! 敵に撃たれちまうぞ!」 教官が声を荒らげる。
廃虚ビルにロシア兵が潜んでいるとの想定で、小銃タイプのエアガンを手にチームが突入し、制圧を目指す。屋内の階段を駆け上がる防衛隊に向けて、教官が模擬の手榴弾を次々に投げ込む。爆発音と煙のなか、ガス圧を強化したエアガンの弾が飛び交った。
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