◆住宅地に自爆ドローン攻撃
3月2日深夜、ウクライナ南部オデーサでロシア軍による自爆型ドローン攻撃があった。ドローンは集合住宅に炸裂し、住民ら12人が死亡、うち5人は子どもだった。 (オデーサ:玉本英子・アジアプレス)
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自爆攻撃ドローン「シャヘド」が炸裂した集合住宅。9階建ての建物の上部が破壊され、フロアのすべてが崩落。(2024年3月・オデーサ・撮影:玉本英子)
3月2日午前1時半ごろ、夜空に対空砲火が飛び交った。ダダーンという重い連続音が響き、空に向けて対空砲火が飛んでいくのが見えた。ウクライナ軍報道官は、ドローン8機がオデーサに飛来し、防空システムをすりぬけた1機が市内北部の住宅地に着弾したと発表。
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ドローンの炸裂で吹き飛んだ部屋。(2024年3月・オデーサ・撮影:玉本英子)
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クレーンでコンクリート壁を移動させ、レスキュー隊・消防隊員らが瓦礫をかきわけて、埋もれた住人の捜索作業を続けていた。(2024年3月・オデーサ・撮影:玉本英子)
翌日、ドローン攻撃があった現場に向かった。集合住宅が密集する地区には、住宅や商店が立ち並ぶ。ドローンが炸裂した9階建てのコンクリート造りの住宅の一角は、上から吹き飛び、崩落していた。踏みつぶされたように建物がえぐられ、室内が剥き出しになった状態の部屋もあった。
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