＜北朝鮮内部＞「さじを持てる者は全員行け」　各地で農村総動員が本格化　市場は短縮運営、不参加者は拘留

◆動員される労働者には食糧配給を実施

農村動員を円滑に進めるため、食糧配給が行われたようだ。

「農村に動員される人に対して、機関や企業が食糧配給をきちんと出すように党から要求があったので、企業で調達して配給を与えている。恵山（ヘサン）鉄鋼工場では、2日分にあたるトウモロコシ1.6キロを支給した。他の企業でも同様だ」（両江道の協力者）

「農村動員期間だからだろう、職場で5月の本人分の配給としてトウモロコシを1週間分出した。糧穀販売所では5月上半期分として世帯当たり3キロのトウモロコシを販売した。 価格はトウモロコシ2200ウォンだった」（咸鏡北道の協力者）

※糧穀販売所は国営の食糧専売店。2023年1月から市場での食糧販売が禁止された。
※北朝鮮の1000ウォンは日本円で約16円。

農村動員は初夏まで続く。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して、連絡を取っている。