◆シリア人写真記者が伝えるイドリブの日常
8月末、パリでパラリンピックが始まる中、シリア北西部のイドリブでは地元人道団体主催で、障がい者を中心としたスポーツ大会の開会式が行われた。ところが、イドリブを実行統治する行政機関を主導するイスラム武装組織、シャム解放機構(HTS)系の宗教学者らが、「開会式がイスラム法に反し、聖火点火式は『異教の信仰』を象徴している」などとして、大会を非難。全競技が中止となった。シリア人写真記者、オマール・ハジ・カドゥールが開会式の模様を伝える。
(写真はいずれもオマール・ハジ・カドゥール氏撮影・構成:玉本英子/アジアプレス) 2/2
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開会式では聖火ランナーは聖火台に点火。翌日、HTS系のイスラム学者らが、「開会式はイスラム法に反し、聖火点火式は異教信仰を象徴」などとして非難。大会は中止に追い込まれた。(2024年8月26日・イドリブ・撮影:オマール・ハジ・カドゥール)