◆訓練不足と指揮体系の欠如、20代前半の兵士か

傍受された会話では、「走って行かず、飛んでいく」という冗談じみた会話とともに「おい、このガキ」という卑俗な言葉も使われている。金氏はこれについて、「北朝鮮軍で無線は主に短波通信で行われ、卑俗な言葉はほとんど使わない」とし、このような通信内容は、訓練不足と指揮体系の欠陥を反映していると分析した。

また、傍受内容からキム氏は、「この北朝鮮軍は既存の小隊、中隊単位ではなく、5~7人程度の小規模な部隊に分散して作戦を遂行していると推定される。命令伝達のために短波無線機を小規模に配置した可能性が高い」と分析。また、「話しぶりからして、兵士たちは20代前半と推定され、指揮体系がまともに整っていないのではないか」と指摘した。

金氏は1998年から2006年まで、黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)に駐屯した暴風軍団58旅団で服務した経験がある。

 

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