服装や階級章などから、軍人や突撃隊、青年同盟などの他に建設関連の企業からも動員されていることが確認できた。女性も少なくない人数が動員されていた。銃を携行した国境警備隊の姿も見られ、作業員たちが中国との国境に近づかないように「検閲官」の腕章をつけて監視にあたっていた。休憩中の労働者たちからは一様に疲れた表情が見て取れた。
※突撃隊:国家的な大きな建設プロジェクトに動員される建設労働部隊のこと。職場や党員などから選抜される。
※青年同盟:正式名称は「社会主義愛国青年同盟」。高校にあたる高級中学の生徒、大学生から概ね30歳までの勤労青年までを組織する労働党傘下の青年組織。
※写真は北朝鮮メディアのものを除いて、すべて平安北道新義州市威化島。2024年10月、中国側から撮影アジアプレス
<超望遠レンズ撮影>北朝鮮の水害復旧現場は今(2)見ているだけで心配…目立つ疲れた姿、高層階でノーヘル作業の若い女性も(写真8枚)
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