資材の集積所に到着すると、兵士たちは体を傾けて落とすようにブロックを地面に下ろしていた。ブロックの無造作な扱いや形状から、水害で被害を受けた建物のブロックを集めて再利用しようとしているものと思われる。
水豊ダムのすぐ下流では、中国への越境や脱北を防ぐために張り巡らされた有刺鉄線の外側でも水害復旧作業をする国境警備隊の姿があった。水害で崩れた堤防の補修をしているようだった。
この日の作業を終えたのか、日が落ち始めた午後4時頃、兵士たちは鉄条網の内外を分ける鉄製の門をくぐって内側へ戻っていった。銃を携行した兵士2名が人員確認にあたっており、鉄条網の外に出ることを厳格に管理していることが分かる。
※写真はすべて平安北道朔州群。2024年10月、中国側から撮影アジアプレス(2021年撮影の青水化学工場を除く)
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