2024年10月中旬、北朝鮮の平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)市と義州(ウィジュ)郡では、7月に北部地域を襲った水害の復旧建設の真っ只中だった。建設現場には、多数の軍人と突撃隊(建設専門の労働部隊)が投入され、危険極まりない環境下で作業していた。その驚くべき実態を、超望遠レンズで撮影した。(チョン・ソンジュン)

北朝鮮当局は当初、被災者用のアパートを、労働党創建日の10月10日まで完工させるよう指示していた。しかし、取材チームが現地を訪問した10月中旬時点では、工事完了まではまだ遠いようだった。

朝鮮中央通信は5日、金正恩氏が新義州と義州の水害復旧建設現場を訪れ、12月末に予定されている労働党全員会議までに「最上の水準で完工」するよう命じたと伝えた。金正恩氏が工事現場を訪れるのは、8月初旬に工事が開始されて以来すでに3度目。政権が水害復旧に力を入れていることをアピールする狙いがうかがえる。

しかし、作業員たちの安全管理はそっちのけようだ。工事現場の至る所で、日に日に近づく工事完了期限に追い立てられるように、危険な突貫工事に当たる多数の兵士や突撃隊の姿が目撃された。

詳しい内容は映像で確認できる。

★新着記事