◆若者を容赦なく処罰
金正恩政権は、とりわけコロナ以降に社会秩序や風紀の乱れを問題視し、「非社会主義行為」と規定して取り締まりを強化している。特に、学生ら若者に対する取り締まりが厳格だ。
協力者は関連してこう説明する。
「学校では、(学生による)麻薬、詐欺、売春のような『非社会主義行為』に対して、情状酌量の余地なく、容赦なく処罰をしているため、こうした行為は減ってきてはいる。女盟でも、会議のたびに『非社会主義行為に対して厳格に法的秩序を維持しろ』と指示される」
※女盟:正式名称は「朝鮮社会主義女性同盟」。主に職場に籍を持たない主婦で構成される。
元はといえば、当局の政策によって経済困難に陥ったのだ。若者が生き延びるために「非社会主義行為」に手を染めた結果、将来が閉ざされる社会では救いがない。
※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

あわせて読みたい記事
1 2