◆飼育した豚の写真まで追及

取材協力者は、自身も取り締まりでとても不愉快な思いをしたと話した。

「家で飼っている豚を売ろうと、写真を撮って知人に買わないかと送ったんです。外出中に取り締まりに遭遇して、携帯電話の保存内容を調べられたら、その豚の写真が出てきた。『なぜ豚の写真なんかを送ったのか』と問い詰められました。売ろうとしたのだと説明して、なんとか携帯電話は返してもらいました。

あまりにも取り締まりがうっとうしいので、携帯電話は家でしか使わず、持ち歩かないという人もいます。写真だけでなく、知り合いとやり取りした『通報文』までチェックする。後で問題が起きたら捕まってしまうので、できるだけメッセージは書かない、写真や映像も撮らないようにしている」

都市部に住む生活にある程度余裕がある人たちは、概ね携帯電話を持つようになった。便利なはずの携帯電話が、むしろ自身の安全を脅かす危険なツールでもあるということを、住民たちはよくわかっている。

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※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

北朝鮮地図 製作アジアプレス

 

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