第4回ジャーナリズム・フェスタ シンポジウム
国境越え協働する調査報道の新地平を考える
~政治資金を調査し伝える新しい仕組み 「パナマ文書」報道を例に~
今、政治資金の調査・報道において新しい枠組みが孵化しつつある。世界に衝撃を与えた「パナマ文書」は南ドイツ新聞にもたらされた後、世界100超のメディアの約400人のジャーナリストが連携して分析。多くの国の政治家、企業、資産家の租税回避が暴露され、データ自体が誰でも利用できるように公開された。国境を越えてこれだけ多くのジャーナリストが協働して調査報道に当たったのは初めてのことである。
日本では、関西の法曹人を中心にして一般財団法人政治資金センターが10月に設立された。政治家・政党の政治資金に対し徹底した情報公開請求を行い、市民誰もが利用できる「政治資金データベース」を作って、結果を白日の下に晒そうという日本初の試みだ。問われるのは、これらを分析して問題点を整理し市民に届けるジャーナリズムの役割だ。
4回目となるジャナフェスでは、発足間もない政治資金センターの活動を紹介し、国境を越えて「パナマ文書」を分析・報道する中心的役割を担ったイタリア人ジャーナリストのアレッシア・チェラントラさんとスカイプを繋いで、「パナマ文書」報道の意味を語ってもらう。また、日本で初めて調査報道のための認定NPOとなったアイ・アジアが、独立・非営利の調査報道の役割と可能性について報告する。
マスメディアがじりじりと力を落とす中、「会社主義」に拘泥する限り調査報道に未来はない。越境し、連帯する新しい調査報道の在り方を考えたい。
第一部 「政治と金」を調べ伝える新しい試み
●発言
阪口徳雄 政治資金オンブズマン共同代表、弁護士
上脇博之 政治資金センター理事、神戸学院大学法学部教授
鈴木祐太 ジャーナリスト/アイ・アジア
第二部 「パナマ文書」の衝撃と新しい調査報道
●発言
立岩陽一郎 ジャーナリスト
アレッシア・チェラントラ ジャーナリスト/イタリアの調査報道NPO・IRPI所属(スカイプ参加)
第三部 今求められる「国境を越え協働する調査報道」
●発言
高田昌幸 新聞記者
小黒純 同志社大学大学院教授
立岩陽一郎 ジャーナリスト
石丸次郎 ジャーナリスト/アジアプレス
●総合司会
亘佐和子 記者/毎日放送ラジオ
日時 10月28日(金) 18:30~20:30 (開場18:00)
場所 大阪市立住まい情報センターホール
(地下鉄堺筋線/谷町線 天神橋六丁目駅3番出口直結 JR環状線天満駅徒歩7分)
地図 → http://www.sumai.city.osaka.jp/contents.php?id=19
資料代・会場カンパ 1,000円 (学生証・障害者手帳ご提示の方無料)
定員 200人 (事前申し込み不要)
共催 調査報道認定NPO法人アイ・アジア、 アジアプレス・インターナショナル
新聞うずみ火、 一般社団法人 自由ジャーナリストクラブ(JCL)
一般社団法人 政治資金センター、 DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ
連絡先 アジアプレス・インターナショナル
電話:06-6373-2444
電子メール:osaka【at】asiapress.org
※事前告知なくプログラム、登壇者が変更する場合がございます。ご了承ください。